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間寛平アースマラソン「エオラスの詩」(2009)

マラソンとヨットで世界一周という、前人未到のプロジェクト「アースマラソン」に挑戦している間寛平さん。その公式ブログの中で以下の呼びかけがありました。

寛平さんの「エオラス」の唄(→こちら)を覚えていますか?あつかましいお願いなのですが、どうしても寛平さんが 完成をさせてほしい!と願ってます。イメージは女性ゴスペルな感じです。だれかゴスペルが歌えて あの唄を完成させ、ユーチューブにアップしてもらえませんでしょうか?ラララでAメロを歌ってもらい さびの部分を寛平さん熱唱部分をゴスペルで唄ってほしいのです。」(2009/7/29の記事より)

NGOゴスペル広場代表のJenna(Nana)とGOSPEL SQUARE、Sunnyside Gospel Clubのメンバーたちがそれに挑戦し、約一週間後の8月7日、こんな作品が完成しました!

その翌日、なんと大西洋にいる寛平さんご本人たちからのお礼のメッセージと動画が届きました!(→こちら私たちの歌を聴きながら涙する寛平さんに、私たちも涙涙・・・本当に大きな感動をいただいた企画をありがとうございました。

8/17 寛平さん大西洋横断生中継イベント@日テレに出演!

寛平さんたちのフランス到着の瞬間をモニターを通して祝うことができました。さらに、寛平さんたちへ直接「エオラスの詩」を届けることができました!この映像は日テレさんが製作してくださり、アースマラソン公式ブログ(→こちらに掲載されたものです。


サポーターズクラブ(SNS)にインタビュー掲載!

(以下全文)

1.
今回のエオラスの詩の募集について、どのようにしてお知りになられましたか。また、引き受けようと思われた理由は何ですか。

GOSPEL SQUAREのスタッフ中にアースマラソンを応援している者がいて、彼女が公式ブログで「いい風ついでに無茶振りなお願い」の記事を発見し、私にメールで教えてくれました。
「イメージはゴスペル」という言葉を読んで、ぜひ挑戦したいと思いました。ゴスペルの曲を書くことは、私がずっと好きでやってきたことですから。私にとってゴスペルの魅力って、「一人一人の上手さではなく大勢で思いっきり歌うことで“力”が生まれる」ということなんです。そこでもうひとつ大きな原動力になったのは、ブログにコメントをしている応援団の皆さんの熱い思い。“自分では作れないけど、合唱したい”“応援しているけど自分は歌が下手だから無理だ”というようなコメントを読んでいて、「この人たちがみんなで集まって寛平さんに向かって歌える応援歌を作りたい!」と強く思いました。

2.
寛平さんがヨット上で歌うエオラスの詩を初めてお聴きになった時、どのような感想を持たれましたか。

「作りやすい」と(笑)覚えやすくてきれいなメロディーになっているし、詩もすごく思いが詰まった言葉で…聴いていてどんどんイメージが明確になってきたので「これはできる!」と思えました。あと、公式ブログのコメントで、演歌向きではとか、和田アキ子さんしかいないのではとか、加山雄三風のイメージとか、いろいろ書いてありましたよね。確かにぱっと聴くとそういう印象なので、それをばっちりゴスペル風に仕上げて驚かせたい!みたいな気持ちはありましたね。

3.
短い期間にも関わらず、独唱版、コーラス版とも素晴らしい曲を完成なさいましたが、苦労された点、楽しかった点、またアレンジのポイント等ございましたら教えてください。

最後に転調し「エオラス エオラス」を繰り返して後ろにゴスペル風コーラスをつけるっていうのは真っ先に浮かんだアイディアで、そこを作りこんでいくのはとても楽しかったです。でもあの「エオラスファーンタースティック」にたどり着くまでに10パターンは作りましたね(笑)ひとりではコーラスを歌えないから案を聴き比べられないので、そこが大変。仲間と一緒にいるときにいろんなパターン歌ってもらって録音し家に持ち帰ったり。あとは頭の中で歌って想像するしかない。最終的には全部自分の声で仮歌を録音するわけですが、最初からあれをやっていると声が枯れてしまいます。歌の仕事をしているから声の酷使が最大の敵。ただでさえ前の週がイベント続きで、丁度声を休めなきゃと思っていた期間だったので、いかに声を使わずに作るか、それが実は一番苦労したところでした。でも、月曜日に一度全て仮歌を入れたものの、結局一晩でAメロをまるきり変えてしまい、サビにも細かい変更点を作ってしまったため、火曜日に全て録音し直しました。だからあの仮歌バージョンはものすご~く声をセーブしながら歌っています(笑)気持ちはめっちゃ込めて優しい歌声になるようがんばりましたけどね!

一番悩んだのは、サビのリズムです。文にするとわかりにくいかもしれませんが、寛平さんの映像では出だしが「そ~らよ~、う~みよ~」なのに途中から「すすめ~、すすめ~」(←“す~すめ~”ではなく)に変わっているんです。それをどうそろえるべきか?一部だけ変えようか?最後の最後まで散々迷いました。最終的には、「みんなに歌ってもらうための歌」であるということに立ち返り、歌いやすさ、覚えやすさを優先して「そ~らよ~」のリズムで全部そろえました。どこまでゴスペル風にするか?も悩みましたが、親しみを感じてもらえる方が大切だと思い、あまり外国曲っぽくならず日本人がぱっと聞いて歌いやすい歌になるように心がけました。

作っている間中、寛平さんの「AEOLUS SONG」と「MY WISH」の動画を一日何度も繰り返し見ながら、ご本人のイメージしているものに合っているか、メロディーがちゃんと同じになっているか、常に考えていました。その間他の仕事が全く手に付かず…ICレコーダーを肌身離さずあーでもないこーでもないと一日中口ずさみながら…夜も部屋に篭りきりで主人の夕飯も作れず…集中しすぎたのか食欲はなくなるしお腹は下るし、怒涛の4日間でしたね(笑)ある意味「産みの苦しみ」を味わった4日間で、できあがった瞬間はこれで良いのかどうかもよくわからず、皆さんからの感想を読んでようやく感動がこみ上げてきたという感じです。


4.
アースマラソンに関連した取り組みをするとは、おそらく思いもよらなかったこととお察ししますが、コーラスの皆さま方の反応や、練習・録音作業の際のご様子はいかがでしたか。

メンバーに初めて話を持ちかけたときに、「え~私も以前から応援してた!」と感激してくれた人がとても多かったです。だから録音会はすごい集中力と熱気で溢れていました。1時間半弱で音を覚えるところから録音まで全て終わりました。それにしても呼びかけてぱっと100人近くも集まってくれたのは本当に嬉しい。ありがたいですね。
三重から渋谷に来てくれた(公式ブログのコメントにも登場している)なっちゃんが皆の前で、「ヨットの旅は過酷。この歌詞にある“風よ”“波よ”は、決して生易しいそよ風やないんです!」とアースマラソンをスタートから応援してきた気持ちを話してくれて。それでみんなの気持ちがひとつになりました。みんな純粋に寛平さんを応援する思いで歌えたと思います。

5.
寛平さんからのお礼の動画 "Thank you very much!" をご覧になり、どのようなお気持ちでしたか。

感無量!「(歌声だけでなく、気持ちも)本当に届いた!」と私たちも大変感動させてもらいました。このような動画を見せていただけるというのもブログに記事として取り上げていただけるというのも予想していなくて、最初に記事を見たときは驚きました。動画を拝見して、涙する寛平さんのエオラスに対する思いがひしひしと伝わってきて…生半可な気持ちで作らなくてよかったと思いました。みんな本当に魂込めて歌いましたから!厳しい旅路だと思いますが、少しでもこの歌が励みになってくれたら嬉しいです。完走までどうか頑張り抜いてほしい!


6.
コーラスのご協力を頂いたゴスペルスタジオ「GOSPEL SQUARE」様について、ピアノ奏者の名手久詞さんについて、そしてNana さんご自身について(差支えない範囲で)ご紹介ください。

私は、ゴスペルを通じた国際協力活動を19歳のときに始め、今年で10年目を迎えます。国際協力は18歳のときに一人で西アフリカのトーゴに3週間滞在したことがきっかけ。翌年に会費の一部で途上国支援をするゴスペルグループ「FAFA GOSPEL HOUSE」を立ち上げ6年間活動しました。ゴスペルは15歳のときに「天使にラブソングを2」を見てハマり、高校卒業後に米軍基地の黒人教会の聖歌隊に入って本場のゴスペルを経験させてもらいました。
その後黒人一家による東京での本格ゴスペル教会の設立に立ち上げスタッフとして関わり、奔走する日々が続きました。ところが「キリスト教布教のためのゴスペル」に疑問を持ち始め牧師に意見したところ大きな反発を買い、「神はあなたを一生呪い続ける」という言葉と共に除名処分に。その強烈な体験のショックで一時体調を崩し、もうゴスペルからは離れたいと24歳で一旦企業に就職しました。しかしゴスペルが好きという思いをどうしても消せず悶々としていた中で、スリランカを支援している国際協力団体と出会い、「内戦で荒廃しているスリランカに職業訓練センターを立てる資金を集める方法はないか」と持ちかけられました。“会社員としては無理だけど、私がゴスペルで立ち上がればできるかもしれない”と感じ、その瞬間何か自分の役割が見えたような気がしたんです。
それで26歳の誕生日に「NGOゴスペル広場」を設立して独立しました。私たちの合言葉は、「楽しい時間のために使ったお金が、別の場所で大きな力になる」。メインの活動である渋谷のゴスペルスタジオ「GOSPEL SQUARE」には現在450人ものメンバーが歌いに集い、今年に入って横浜や三重県などにも支部が生まれています。スリランカの職業訓練センターも完成し、昨年10月のオープニングセレモニーへ歌いに行きました。最初の1年で集まった国際協力資金は123万円。支援先もスリランカの他にラオス、カンボジア、ネパール、セネガルとどんどん広がっています。

ゴスペルスタジオ「GOSPEL SQUARE」をオープンしたのは、約1年前の2008年6月。GOSPEL SQUAREのメンバーがリーダーを務めるSunnyside Gospel Clubという支部も含めると、現在の総メンバー数は約750人。年齢層は子どもからシニアまで幅広く、その多くがゴスペル初心者で「歌うことが大好き」という人たちです。「ストレス発散になる」「かけがえない仲間ができた」「ゴスペルの前向きなメッセージに励まされた」など、みんなそれぞれの楽しみ方をしてくれています。

ピアニストのナッティ(名手さん)は、約3年前に演奏ステージを見て私が声をかけたところから交流が始まり、現在NGOゴスペル広場のバンドメンバーの一人です。ソロでも都庁展望台のレストラン「サバティーニ」などでピアノ演奏を行っています。先日のゴスペル夏合宿では2日間朝から晩までバスでも宿でもキーボードを演奏し続けたほど弾くことが大好きな人で、技術的な上手さだけではなく、その音色には独特の優しさがあると思います。今回の「エオラスの詩」では、寛平さんが前奏から「お?」と聴き入ってくれ曲に感動してくださった様子に感極まって男泣きしたそうです(笑)

7.
最後に、間寛平さんへのメッセージ、そして、アースマラソンを応援している皆さんへのメッセージをお願い致します。

寛平さん、誰にも出来ないことに挑戦する勇気を、ありがとうございます!そしてご本人はあまり気づいていないかもしれませんが、“アースマラソンを応援する”という共通項を通じて、熱く純粋な思いを持った多くの方々同士の出会いやつながりを生み出してくださっていることも、ありがとうございます!完走までブログをチェックして日本から応援しています。最後まで気を抜かず、健康に気をつけて頑張ってください!!
アースマラソンを応援している皆さん、「エオラスの詩」を聴いてくださり、たくさん感想を送ってくださってありがとうございました。私自身もこの詩を作れたことで、皆さんから大きな励ましと感動をいただきました。いつかぜひ「エオラスの詩」をみ~んなで大集合して歌いたいです!「自分はオンチ」なんて言わないで、嫌なことや悪いことは全て日々歌い飛ばして前を向いて生きていきましょう♪